STEP白楽教室 つながり作りのチーム支援

つながりづくりのチーム支援
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こんにちは!放課後等デイサービスSTEPの広報の井上です。

放課後等デイサービスに寄せられる相談を聞いていると、制度の谷間に落ちて、保護者が相談する窓口が足りていない現状があります。

STEPの白楽教室では、行政や制度の「縦」と、学校や他の療育者との「横」の関係を繋いでお子さんの支援する取り組みを行っています。
その取組について、白楽教室の仲地さん(管理者・児童発達支援管理責任者)にお話を伺いました!

仲地さんが感じている現状の支援の課題と、縦と横の繋がり作り、チーム支援のありかたについてお話を伺います!

*****

―――STEP広報の井上です。よろしくお願いいたします。

白楽教室の仲地です。よろしくお願いします^^

―――いま、お子さんと家族を支援する中で、一番の課題だと思うことを教えてもらえますか?

いろいろありますが、親御さんが「どうしたらいいの??」と思ったときに相談できる窓口が足りていないと思います。

教育にしても福祉にしても、誰が、何をしてくれるのかを探すルートが複雑すぎる!!
私は2016年4月から白楽教室の管理者をやっていますが、白楽教室のある横浜市は障がい児の相談支援体制はぜんぜん足りていないと感じています。

―――高齢者の介護の場合にはケアマネージャー(ケアマネ)がいますが、障がい児の場合にはどうなんでしょうか?

例えば、育児の相談には「子ども家庭支援センター」が相談を受ける役割を担っています。
子育て全般について相談できる地域の窓口です。もうすこし難しい相談は「児童相談所」が対応することになっています。
けど、子どもに障がいがある場合には、ルートが違うんです。

子ども家庭支援センターの担当者からは「私たちは障がいのことはわからない」と言われてしまうし、障がい分野の相談支援の窓口は「子育てのことは子育て支援課の担当ですよね」って。
父母困る
―――行政の「子育て支援」と「障がい福祉」の制度の谷間に落ちてしまうんですね。

窓口を行ったり来たりさせられるだけなら相談するメリットがないですよね。
そういう経験をされている保護者は多くいます。

本当はお子さんやご家族に対して、関わる支援者や療育者が一緒になってチーム支援ができたらいいのに。学校は学校。放デイは放デイ。ばらばらです。
別々に目標を掲げて関わってたら、お子さんが混乱します。
現状では相談支援が機能していないので、チーム支援を取りまとめる「議長」がいない状態なんです。

いま、白楽教室に通っているお子さんの中には特別な支援が必要なお子さんがいます。不登校になってしまったAさんです。
Aさんは自分の欲求を言葉で表現できないお子さんなので、「たすけて」とか「これやりたい」と言えません。
自分の中に感情を溜め込んでしまうので、熱が出るとか、頭が痛いとか、身体の不調になって出てしまいます。

Aさんの支援を組み立てるために、まずは横浜市役所の放課後等デイサービス担当者に連絡をしました。
市役所に相談
―――なぜ横浜市役所なのですか?

放課後等デイサービスは児童福祉法の福祉サービスです。
「放課後」の預かりをするのが基本のサービスなので、午前中にAさんが利用してもいいかを確認したところ、条件付きで許可がもらえました。

そして、担任の先生とのやりとりも必要になるので、相談支援の担当者に代わって「議長」の役割をやってもいいのかを確認しました。

―――横浜市から許可がもらえた後は、どんなふうに支援を組み立てたのですか?

つぎに、Aさんの住んでいる自治体の子育て支援課のケースワーカー(担当者)に連絡をしました。
Aさんの状況を伝えた上で、放課後等デイサービスを利用できる日数を週5日、月23日に増やしてもらいました。
Aさんが家から一歩踏み出して白楽教室に通うペースができたときに、ケースワーカーが受給者証の日数を増やしてくれないと、利用ができないからです。

―――受給者証の日数が足りなかったら放デイは利用できないですからね。

ボランティアではないし、福祉サービスとして適正運営をするためにシビアな部分もあります。私たちの側でもひとつひとつクリアしなければいけません。
放課後等デイサービス事業を管理している横浜市の担当者、Aさんの住んでいる自治体のケースワーカーとも、縦のつながりは大事です。

―――Aさん以外にも特別な対応が必要なお子さんはいますか?

放デイに来ているお子さんは、当たり前に通える子だけではないんです。
他では断られたお子さんや、苦情が出てしまっているお子さんも来ています。
そういうお子さんも含めて、ひとりひとりにあった対応をするのが管理者の役割だと思います。

―――ここまでは縦の繋がりの話を伺いましたが、ここからは横の繋がりについて話を聞かせてください。

横の繋がりについては、私は他の放課後等デイサービスにも見学に行きます。
白楽教室に通っているお子さんはSTEP以外の放デイも利用しているので、他の放デイにいるときのその子の様子を見せてもらうんです。

現場を見せてもらうことでわかることがあるし、情報交換にもなります。
多動の子や発語がない子への関わり方、他の放デイで断られてしまった子について「うちではこうやって、こんな関わりをすれば上手くいってます」と教えてもらいます。
逆に、うちから伝えることもあります。

さっきのAさんについては、学校と横の繋がりを作っています。
学校でのAさんの様子を踏まえて今後の支援計画を作るために、特別支援学級の先生に白楽教室に来てもらって、1時間ほどのカンファレンスを開いました。そして、復学を目標にした支援計画を話し合いました。

Aさんの支援計画は、STEPを利用してスモールステップで成功体験をつむことを軸にして、まずはSTEPのスタッフ(1人)と楽しく遊ぶことです。

それができたら、STEPのスタッフ(全員)と楽しく遊ぶことを通して、いずれは週5日STEPに通うこと。
スタッフを通して大人との信頼関係ができてから、子供同士の遊びの輪に加わることです。

デコボコな子どもたち みんあで遊ぶ
―――最初は「スタッフ(1人)と楽しく遊ぶこと」からはじめたのですね。

女性のスタッフを固定にして、1対1の小さな空間をつくることからはじめました。
いきなり子どもたちの輪の中に入れることはしません。
大人との信頼関係を重ねて、少しずつ空間を広げていきます。

弱さを出せたら

―――AさんがSTEPに通いはじめて一ヶ月経った頃。STEPに通っているお友だちと、はじめて一緒にお出かけをした日の支援記録には「徐々に関わっていくスタッフやお友だちの数を増やせたらいい。スモールステップで少しづつ進んでいけたらと思う」と書かれていました。用紙の裏側までビッシリと書かれていて驚きました。
Aさんを担当したスタッフがAさんがどんなお子さんなのかをよく見て、丁寧に関係づくりをしていったことが伝わってきました。

今はAさんに関わるスタッフを増やして、Aさんの空間を広げられるようにしています。
1対1の固定した関係だけでは、依存になってしまうので。

縦と横の繋がりでAさんの支援を組み立てましたが、それでも、放デイにできることは限られています。

私たちは、親御さんのように一生の関わりをするわけではありません。
本当は24時間その子の様子をみて、その子に関わる人たち全員と話をできたらいい。
けど、それはできないから関係者を繋ぐ「議長」として相談支援が機能してほしいです。

お話を聞かせていただいてありがとうございました!(STEP広報:井上)

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